最新インターネットdeNAVIブログ:16-8-07

08.07

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42-04

おととい、久しぶりに箪笥の上に置いてある
お父さんの写真を手に取った。

「ずいぶん埃をつけて、ごめんね…」と言いながら
ミーは手でうっすらと付いた埃をはらった。
写真の父親は笑っている。

若いころのあたしは、
親父とは気が合わず、憎んだこともあった。
家にいるときは気難しい顔しかしていないような記憶しかない。 
でも、今は笑っている父親の顔ばかりが浮かんでくる。

「何もしてやれなかった…」と思った瞬間、
父の顔が見えなくなった。 
埃を払った同じ手で今度は自分の涙を拭いていた。

ミーには母親にも兄貴にも言っていない、
お父さんからの手紙がある。
家を離れて仕事のためタイに行っていた一年の間に
親父が書き送ってくれたものだ。

その手紙を読みたくなった。 
無性にお父さんの字が見たくなった。 
箪笥の中のアルバムの間にそれらは挟んである。

写真屋の袋を開けると海外用の封筒に入った手紙が6通。 
その内のひとつを取って読み始めると、
みるみる涙があふれ、あたしは字が見えなくなった。

いかにも神経質そうな細かい字で書かれたパパからの手紙は
どれも取るに足りない内容ばかり…

母親のこと、孫のこと、
お兄さんのこと、兄の妻のこと…
そして、みんな元気なこと。
そして必ず「身体に気をつけるように」と結んである。

嫌いなお父さんからの手紙など捨ててしまえばよかったのに、
捨てられなかった。
今では、捨てずによかったと思っている。

あたくしにとって父親とは
「好き」とか「嫌い」とか、そんな単純な存在ではなく、
ただただ「大切な人」だったのだと気づいたのは、
親父が亡くなってからのことだった。

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